当然、私は販売者に返金要請のメールを出しました。
こんなの詐欺じゃないかと。
ところが販売者からの返事はまったくありませんでした。
消費者センターにも相談しようと思いましたが、それが原因で万が一自宅に嫌がらせなどが来たり、家族が危険な目に遭わされるのではないかと不安だった私は、結局3000円のためにそのようなリスクを背負うわけにもいかず、私のようなサラリーマンは泣き寝入りするしかなかったのです。
私はくやしくてなりませんでした。
今思えばここに落とし穴があったのです。
一度騙された私は必死になっていました。
「確かにあれは詐欺情報だったけど、きっと本当に稼げる情報は他に存在するのではないか」と。
そして気がつけばさらに借金をしてまで「簡単に儲かる」と書かれている情報を買いあさるようになってしまったのです。
結論から言えば、私が買った数多くの情報の中には、まともに稼げそうな情報は何一つありませんでした。
結局私に残されたのはさらに膨らんだ借金と、今までの行為がすべて無駄に終わったという絶望感でした。
そしてまんまと騙され続けた自分の馬鹿さ加減に対して後悔するとともに、
私を騙した詐欺師たちが、何食わぬ顔をしてやすやすと今も騙し続けていると思うと、やり場のない怒りさえ感じていました。
「ネットビジネスで稼げるわけがない。稼いでいるヤツがいるとしたら全部詐欺師じゃないか。」
私はそう思うようになっていました。
そんな時、運命の出来事が私を待っていたのです。
いつものように残業を終え、深夜に帰宅した私がメールチェックをしていると
何やらいろんな人から似たようなメールマガジンが届いていることに気づきました。
それはとあるセミナーの開催告知でした。
副業で稼ぎたいという気持ちから、ゴミ情報ばかりあさってきた私ですが、
この手のセミナーには出たことがありませんでした。
というのも、なんかセミナーって参加すると高額な商品を売りつけられるのでは
という不安があったからです。
しかしあまりにいろんな人が薦めているセミナーだったので、どんな内容なのか販売ページを覗いて見ることにしました。
どうやらネットビジネスで稼いでいる人が講師となって、実際にそのテクニックを教えてくれるというのです。
販売者にメールを出しても返事など来たことがない私にとって、正直半信半疑でした。
「ほんとかよ。こいつらも結局同じじゃないのか?」
しかし、セミナーの内容を読めば読むほど、なんか本当に凄い内容かもと思ってしまったのです。
しかも今回はセミナーなので講師に直接質問もできるし、実際にどんな人が稼いでいるのか生で確認できる。
参加費は3万円でした。
当時の私には3万円なんて、借金を返済した後で残る1ヶ月の生活費に匹敵する金額でした。
しかし私はこう思ったのです。
「本当にネットビジネスで稼げるのかどうか、実際に会って見定めてやろう。」
そしてもし、彼らの稼ぎ方が詐欺じみていたり、少しでも怪しい点があればネットビジネスはもう諦めようと。
私は参加することを決心しました。
ちなみに当時のセミナー販売ページはすでにありませんが、私は万が一のために証拠として印刷していました。
その写真がこちらです。
今思えばそれほど騙されまいと慎重になっていたのです。
ところが私はこの人生初のセミナーによって、今までにない衝撃を受けたのです。
なぜなら、「あなたの代わりにパソコンが24時間稼いでくれる仕組み」が本当に存在したからです。
その本当にネットで稼げる仕組みとは、情報起業というものでした。
情報起業とは、知識や経験などのノウハウをパッケージ化して販売するビジネス手法で、
在庫を持たずに販売することができる参入障壁の低いインターネットビジネスです。
情報(ノウハウ)を販売するというと何やら怪しいイメージが先行していますが、書籍や雑誌、新聞なども一種の情報販売です。
もちろん書籍や雑誌は紙媒体などの実商品ですが、情報起業では主に紙媒体ではなくPDFなどの電子データで作成することができるので、在庫を持たずに販売できるメリットがあります。
さらに販売に特化したホームページを作ることによって、ユーザーに対して24時間購入可能な環境が提供できるので、
たとえ仕事をしていても遊んでいても、文字通りパソコンが勝手に販売してくれるわけです。
このセミナーではそんな情報起業で稼ぐための方法について、具体的なやり方を教えてくれたのです。
当時のゴミ情報ばかり見てきた私にとって、この情報起業の仕組みはとても斬新で正直目からウロコでした。
「こんな方法があったなんて!」
「これならサラリーマンの私にもできるかも!」
実は後から分かったのですが、このセミナーの講師陣の方々はいずれもネットビジネスでは著名な方ばかりでした。
今思えばこのセミナーへの参加したこと、そして情報起業との出会いによって私の人生は大きく転換していきました。
「さっそくノウハウを作ろう。」
私は家に帰ってすぐに情報起業の準備に取り掛かりました。
実は私にはひとつ、これは間違いなく売れるぞという「ネタ」があったのです。
それは建築士資格取得のための受験ノウハウです。
というのも以前、建築関連の仕事をしていた経験もあり、この手の資格は興味ある人が多い反面、
とても忙しい職種なので、勉強する時間がなかなか確保できないという悩みがあることを知っていたからです。
そこで実際に建築士の意見を聞きながら効率良くできる勉強法を作成し、販売してみることにしました。
忙しい時間の合間を縫ってようやくマニュアルと販売ページを完成させた私は
「これで憧れの不労所得が手に入る!」